#蟹座の神話#蟹座は家族、友達のためなら闘える
すっかり蟹座の季節は終わって獅子座になっちゃったのですが
一か月前から試行錯誤をして何とか完成した動画です。
一瞬で終わってしまうお話しとも言える蟹座の神話。
かに座にまつわる神話は、ギリシャ神話の中で語られていますが、
それは、ヘラクレスが怪物ヒュドラと戦った時のものです。
ヘラクレスには十二の冒険が課せられますが、
そのひとつが、九つの頭をもつヒュドラの退治でした。
ヒュドラは、レルネアの谷の泉に棲んでいて、毒を泉の水に流しては、人々を困らせていました。ヘラクレスはレルネアの谷に向かい、ヒュドラ退治に奮闘します。
さて、ヘラクレスは、九つあるヒュドラの首を剣で切り落としますが、いくら切っても首は次から次へと生えてきて、ヒュドラは一向に死ぬ様子がありません。
これにはヘラクレスもうんざりするのですが、この時出てきたのが、かに座になっている大蟹カルキノスです。
しかし、この大蟹はヘラクレスを助けるのではなく、なんと、ヒュドラ退治の邪魔をしようと、大きなハサミでヘラクレスの足を挟もうと意気盛んに登場します。
ところが、登場したのも束の間・・・怪力無双のヘラクレスに一瞬で踏みつぶされてしまうのでした。
この潰されてしまった大蟹が、かに座になっているのですが、あっさりとつぶされてしまった大蟹が、どうして星座になっているのでしょうか。
実は、ヘラクレスがあまりにも強いので、これを嫌ったヘラが、ヘラクレスの邪魔をしたカニを褒めてやり、星座にしてやったと伝えられています。
また、ゼウスの妻であるヘラは、ゼウスとミケーネ王妃・アルクメネーとの間に生まれたヘラクレスを憎んでいたので、この大蟹は、ヘラが使わしたものだとも言われています。
春の夜空を見上げると、ふたご座としし座の間に、かに座を見ることができます。
あまり目立たない星座ですか、カニの甲羅にあたるところには、プレセぺ星団がボーっと見えるので、これに見当をつけて探し出すことができます。視力が良い人なら、肉眼でも確認できる星の集まりです。双子座のポルックスと獅子座のレグルスという大きく輝く星のちょうど中間あたりをよくみると…。ボンヤリ星が集まって光る場所があります。
これがプレセペ星団。このプレセペ星団を見つけてしまえば、蟹座はすぐ見つかります。
プレセペ星団を囲むように4つの星が四角形を作っています。
これが、蟹の甲羅となります。
蟹座はギリシャ神話の中でも一番残念な神話と言われています。
どうしてかって?
それは、意気盛んに登場したにも関わらず、一瞬で踏みつぶされ、死んでしまうからです。
ヘラクレスはカルキノスの存在にすら氣がついていなかったのです。
踏みつぶした後に、「あ、いたの?ごめんごめん・・・氣がつかなかったよ」って感じです。
けれども、蟹座の神話はギリシャ神話の中でも多くの人の記憶に残る神話となっています。
蟹座になったカルキノスは、ヘラクレスの12の冒険物語に一瞬登場するだけですが、勇気、家族、共感、思いやりといった人間の価値観を表現し、人々に思索を促すものとなっていました。蟹座の星座を眺めることで、人々は自らの内なる勇気や家族の絆、他者への思いやりについて考え、自身の行動に反映させることができたのです。
その物語は今もなお、私たちに勇気や家族の重要性、思いやりの大切さを教えてくれます。
一瞬で踏みつぶされたカルキノスについて、皆さんはどう思いましたか?
蟹座の人々は、「敵か味方か」を瞬間的に判断します。
敵だと思った人の前の蟹座と、味方だと思った人の前の蟹座とは別人です(笑)
敵だと思った人の前では、固い甲羅の内側を見せることは決してありません。
味方だと思った人の前では、安心して素直な自分でいられるのです。
公式サイト https://www.nihonnokamisama.com/